ピアニスト倉澤 杏菜さんインタビュー vol.3
2019-04-07 update
スガナミ楽器140周年記念 スガナミ・オーケストラ・フェスタに出演されたピアニスト倉澤 杏菜さんにお話しを伺いました。
※前回の記事はこちら
ピアニストとして
▼倉沢さんはソロでもコンチェルトでも室内楽でも何でもやりたいですか
そうですね。それはあります。
ただやっぱり、ソロは大事にしないといけないなっていうのもありますね。アンサンブルレッスンがすごく好きだったこともあり合わせものは楽しいです。コンチェルトは合わせながら自分を出していくっていうところ、室内楽はピアノが引っ張っていくっていうところ、それぞれ共通しているところもあって、どうしても好きなので、チャンスがあればそちらに手を出すこともありますが、ソロは大変です。
構えがちがいます。本当に髪の毛一本まで整えなければいけないというようなことがありますから。大変だけれども、だからこそそこは絶対に抜いちゃいけないな、っていうことですね。
▼ソリストは精神的に耐えられなくなるなって事はないですか?
耐えられてないですよ、コンチェルトでは特に、室内楽でもそうなんですけど、ソリストはオーケストラの方みんなを前にして、変な話一回一回が面接のような状態なので、プロになってそういうプレッシャーを抱えています。オーケストラとやったときに、どこまで自分が考えている音楽が実際に音になってくるかっていう不安もあります。お客さんに見られて、オーケストラに見られて、そこにちょこんと座った時に耐えられるだけの自信を作っていかないと怖いですね。
▼本番の方がリラックスできる?
そうですね、それはもう、絶対にそうです。楽しむのは本番って思っています。それまでは気を抜かないように、とにかく自分を追い詰めて…。
2018年の日本での倉澤杏菜さん出演コンサート
相模原市民交響楽団 市民プロムナードコンサート
日時:9/16(日)開場13:15/開演14:00
会場:相模女子大学グリーンホール 大ホール
曲目:ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番 他